一度施術してしまえば、あとは適切なメンテナンスを施すことで、半永久的に使うこともできるインプラント。
たいへん便利なものですが、健康保険の適用外ですから費用がかさむのが気になるところです。1本につき35万円~45万円ほど要します。しかし、歯科医院によって費用に開きがあるのはどうしてでしょうか?格安インプラントを謳った、魅力的な広告もみられます。どうやって治療費を安く抑えているのか、そのカラクリを解き明かすには費用の内訳をみてみる必要がありそうです。
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チープな素材が使われていないか、内訳をチェック
歯科で使われる素材は、じつに多様です。そして当然、その素材費もいろいろです。
治療を受ける側は専門的な知識がありませんから、どんなときに、どこにどの素材を使うかという判断の大部分は、歯医者さんに委ねられています。
つまり、格安インプラント治療の場合は、素材にチープなものが使われるという可能性が否めません。もし、格安の治療を検討する場合は、上部構造のインプラント義歯になにが使われているのか、内訳を確認するべきです。
説明に漏れがないか、内訳をチェック
インプラント治療の費用には、大きく分けて次の4種類が含まれます。
精密検査および診断料、インプラントを埋め込む手術費、人工歯の費用、メンテナンスにかかる費用です。これらのうち、一番注意が必要なのが、人工歯の費用についてです。人工歯は上部構造、スクリュー、アパッチメント、フィクスチャーから成ります。格安インプラント治療の費用に、この上部構造の費用が含まれていないという場合があります。上部構造は素材によっては高額になる部分ですので、とくに注意して内訳をチェックしましょう。
丁寧な治療を行ってもらえるかどうかをチェック
インプラント治療は、インプラントを埋め込む手術だけで成り立っているわけではありません。
手術の前後で適切なケアを行うことが必要です。例えば、歯茎の状態や噛み合わせには個人差がありますし、生活スタイルなどもかんがみたうえで、適切なインプラント治療を行っていくことが求められます。そのためには手術前の精密検査と十分なカウンセリングは必須です。そして、場合によっては術前にインプラント治療を行う箇所以外の治療を施す必要が生じることもあります。
さらに、手術後にもメンテナンスが必要です。そうした費用をすべて含めたうえで、網羅的に治療費が算出されているのか、内訳をチェックするようにしましょう。