小児の矯正治療(子供の矯正治療)
子どものうちから矯正することで様々なメリットがあります
小児の矯正治療(子供の矯正治療)は、乳歯が残っている小学生くらいまでの時期に行う矯正治療をいいます。
矯正治療というと、永久歯が揃ってから歯にワイヤーをつけて行う矯正を想像する方も多いかもしれませんが、永久歯が生え揃うまでの「早めの時期」に矯正治療を行うことで得られる多くのメリットがあります。
小児の矯正治療(子供の矯正治療)ってどんなもの？
小児の矯正治療(子供の矯正治療)は永久歯に全て生え変わる前の、あごの成長が盛んな時期から治療を行います。
小児期に矯正治療では、あごの成長コントロールや口腔機能のリスクの改善を行い、良好な永久歯列の歯並びや嚙み合わせが得られるよう治療を行います。
メリット・デメリット
6つのメリット
（1）より理想的な仕上がりにできます
小児の矯正治療は、あごの骨の成長の正常な発育を促しながら行いますので、歯の位置を整えながら骨格も整えていくことができます。一方、成人矯正の場合には、あごの成長は終わっているので、骨格を整えるところまではできません。
（2）症例によって抜歯の可能性を少なくすることができます
小児の矯正は、歯が並ぶスペースを作りながら並べていきます。そのため、多くの成人矯正のようにスペース不足で歯を間引きする必要性を少なくできる可能性があります。
（3）歯並びを悪くする根本的な解決ができます
歯並びを悪くする原因として、無意識に行なっている指しゃぶり、唇を噛むなどのような癖があります。小児矯正ではこのような癖を取り除きながら、歯並びを作り出すのに重要なお口周囲の筋肉のトレーニングも行いますので、きれいな歯並びを保ちやすくなります。
（4）歯がスムーズに動いてくれます
骨のやわらかい子どもの時期は、歯もスムーズに動いて不正咬合を改善しやすいという特徴があります。
（5）あごの成長のコントロールが行えます
例えば、あごが前に出ている受け口の場合、大人になってからの矯正治療では、成長しすぎたあごの骨を切断して歯並びを整えなければならないケースがあります。小児の矯正治療であれば、あごの成長のコントロールが行い、上下のあごのバランスや嚙み合わせを改善します。
（6）症例によりますが取り外しの装置で矯正が可能です
小児の矯正治療では簡単な装置、目立たない装置、もしくは家にいる間だけにつける装置などで矯正ができます。また永久歯列の矯正治療の期間を短くできる可能性があります。
3つのデメリット
（1）お子さん、親御さんの協力が必要です
小児の矯正治療では、取り外し式や、親御さんによる調整が必要な装置を使うことがよくあります。そのため、お子さんや親御さんの協力が得られないと、効果が現れません。
（2）期間が長くなることがあります
永久歯が生え変わるまで経過を見ていくため、場合によっては治療期間が長くかかることもあります。
（3）のちに永久歯列の矯正治療が必要になることがあります
骨格性の不正咬合など、場合によっては、小児の矯正治療が終わった後にも永久歯列の矯正治療を必要とするケースがありますが、永久歯列の矯正治療の期間を短くできる可能性があります。
何歳から始める？
小児の矯正治療を始める時期は一律ではなく、あごや歯並びの状態によって違ってきます。永久歯の生え変わりが始まる６歳頃に始めるケースが多いですが、その後からでも問題ないケースもありますし、逆に骨格性に問題がある場合にはその前に始めた方が良い場合もあります。
まずは一度お子さんのお口を見せていただき、相談させていただきますのでお気軽にご相談ください。
小児の矯正治療で用いる矯正装置についてはこちら
当院では、お子さんの症例に応じて、様々な矯正装置を使用し、健康的で理想的な歯並びに整えていきます。目立ちにくい装置も取り扱っていますので、ご相談ください。
