バクテリアセラピー
お口の環境改善を整えて、お口の健康、全身の健康改善へ
歯磨きをきちんとしているのにも関わらず、虫歯、歯周病、口臭に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方へオススメしたいのがバクテリアセラピーです。
バクテリアセラピーは、私たちの体由来の善玉菌を積極的に摂取することで、お口の細菌バランスを整え、口内環境、口臭の改善、そして全身の健康改善が期待できる新しい健康法です。
バクテリアセラピーとは
バクテリアセラピーとは、善玉菌の力を利用して病気の治療や予防を行う、ヨーロッパで生まれた新しい医療技術のことです。優れた善玉菌を摂取することにより、体の中にいる菌のバランスを整えて体質を変えていく細菌療法で、すでに多くの国の医療機関で導入されています。
母乳由来の、もともと人間の体に住んでいる善玉菌を摂取しますので、副作用などの心配もなく、体に優しい治療法です。通常の歯科治療やメインテナンスに加えて、善玉菌を摂取していただくだけで、お口の中や体全体が健康になっていきます。
メリット・デメリット
3つのメリット
(1)高い安全性
(2)効果が持続する
(3)手軽で簡単
デメリット
(1)保険がきかない
天然の生きた善玉菌の力を利用する技術なので、安全・安心な反面、薬剤のような即効性はありません。
医学的に一定の効果が表れるまでに早い場合で3~4日、長い場合だと4~6週間程度は継続して摂取する必要があります。これは、善玉菌が体内に入った後で定住・増殖し、一定の働きを見せてくれるレベルにまで達するのに、一定の時間が必要だからです。
ただし、近年の研究では医薬品と同等の早さで同レベルの効果を発揮する菌も見つかっています。
バクテリアセラピーの効果
虫歯になりにくくなる
歯周病にかかりにくくなる
口臭が改善する
胃のピロリ菌がへる
アレルギー症状が軽くなる
バクテリアセラピーで使用する善玉菌
一般的には善玉菌は何でも体に良いと思われていますがそうではありません。例えば整腸作用があるとされている乳酸菌のほとんどは、実は歯周病や虫歯を悪化させると言われています。
また、免疫に良いとされている乳酸菌やビフィズス菌の多くは、胃がんや胃潰瘍の原因になるピロリ菌を増殖させるとも言われています。
市販品のサプリメントや乳製品は、特定の部位に対する効果効能ばかりを強調していますが、実はその一方で他の部位の疾患を悪化させる場合もあるのです。
ですから、医療レベルでの善玉菌の使用には、体のあらゆる部位の疾患に対しても絶対に安全であることが証明されているものを選ばなければなりません。
L.ロイテリ菌は、世界で最も厳しい安全証明試験であるアメリカ合衆国食品・薬務局(FDA)の安全証明書(GRAS)を取得しており、どのような既往症のある患者様にも安心してお使いいただける唯一の善玉菌です。
L.ロイテリ菌は、ヒトの母乳・口腔由来の乳酸菌で、初乳とともに赤ちゃんの体内に入って定住し、免疫システム、整腸、病原菌・ウィルスの駆除などに非常に幅広い役割を担っている、人間の体を守る基本の力となる特別な善玉菌です。
ただし、現代人は食生活の乱れなど様々な原因により、L.ロイテリ菌が体の中に少なくなっているため、積極的に摂取するのが健康のためにも望ましいのです。
バクテリアセラピーで使用する善玉菌
妊娠・授乳中の方
妊娠中にはお口の環境が悪くなりやすく、歯周病が悪化することで早産や低体重児出産を起こすことがありますが、バクテリアセラピーを行うことで、このようなリスクを下げることができます。
また、授乳中にバクテリアセラピーを行うと、母乳中の免疫成分が増え、赤ちゃんのアレルギーを起こりにくくする効果が期待できます。
高齢者の方
バクテリアセラピーによって、胃のピロリ菌が減少するため、胃潰瘍や胃がんのリスクを下げられる可能性があります。
また、バクテリアセラピーで骨粗鬆症の予防効果があるという研究結果もあります。