歯の悩みといっても、「虫歯が痛い」というもののほかに、例えば
「歯が黄ばんでいるからキレイにしたい」
「歯並びが気になる」
「前に治療した歯の調子が悪いので、セカンドオピニオンで別の歯科に行きたい」
「歯周病かもしれない」
……というように、症状によってさまざま。しかし、1つの町内に何軒も歯科医院が乱立している昨今でも、症状によってどこの歯医者さんに行けばいいのか判断できる人は少ないのでは。ここでは、大まかな症状別に歯医者さん選びのポイントを紹介します。
目次
難しい根管の治療ならマイクロスコープを配備している歯科へ
虫歯治療で神経を抜いた、もしくは神経を抜く可能性があるという場合、おすすめは「マイクロスコープ」を配備している歯科医院です。
マイクロスコープは、肉眼の20~30倍まで拡大してチェックできる歯科用の顕微鏡です。マイクロスコープがとくに活躍するのは、歯の根っこ「根管」の治療だといわれています。歯の根の中は暗く、肉眼では見えません。いままでは歯科医の経験やカンに頼って進めていた根管治療をマイクロスコープの導入によって、正確に進められるようになっています。
もし、前の治療で気になる部分があるような場合も、マイクロスコープで確認すれば不快な症状の原因がわかるかもしれません。
プロによる歯のクリーニング「PMTC」で歯周病や虫歯を防ごう
歯周病が気になるという方におすすめなのは、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)を実施している歯科です。
PMTCは、歯科医師や歯科衛生士が特殊な器具を使って歯のクリーニングをしていきます。歯周病の原因は磨き残しや歯の隙間につまった歯垢(プラーク)ですが、どんなに気を付けてケアしていても、セルフケアには限界があります。PMTCならプロの技術で歯垢や歯石をクリーニングしていきます。
歯並びなら矯正歯科、「見た目を美しくする」なら審美歯科
歯並びが気になるという場合、矯正歯科か審美歯科のどちらにいくか迷うかもしれません。
審美歯科では、黄ばんだ歯にホワイトニングをして白くしたり、インプラントや差し歯をして歯並びを美しくしたりといった「見た目を美しくする」治療が行われます。
一方、歯列矯正は、歯並びがゆがんでいるためにあごが痛むという方や、顎関節症の方などの治療目的で行われることもあります。歯列矯正であれば矯正歯科にいきましょう。
ただし、歯列矯正も「歯を美しくする」目的で行われることもあるので、審美歯科と矯正歯科を同時に兼ねている歯科もあります。