親知らずを抜くと数日間は辛い日が続きます。
痛みだけならまだしも時には頭痛や発熱を伴うことがあります。これはなぜでしょうか?親知らずを抜いた後の頭痛と発熱の原因、対処法を紹介します。
目次
親知らずを抜いた後の頭痛と発熱の原因
親知らずを抜くとカラダが傷を治そうとする働きが起きます。
これを炎症といいます。炎症には発熱・発赤・腫脹・疼痛・機能障害の5つの兆候があります。頭痛や発熱は炎症の兆候であり、親知らずを抜いた後誰にでも起こることですから問題はありませんが安静にすることが大切です。
発熱について
発熱は親知らずを抜いた翌日から2、3日起こります。
これは炎症が48時間後ピークに達するからです。飲酒、お風呂に浸かる、運動などの血行が良くなる行為は発熱を悪化させてしまいますからこれらの行動を控えましょう。また麻酔薬がカラダに合わない場合も発熱します。あまりにも熱が続く、高熱が出る場合は感染やアレルギーを起こしている可能性があります。
対処法は、治療を行った歯科の歯医者さんから解熱の成分が含まれている痛み止めと抗生剤が渡されまので、まず痛み止めを飲んでみましょう。また感染を起こさない為には出された抗生剤を飲み切りましょう。麻酔薬にアレルギーある場合は歯医者さんに必ず伝えてください。
頭痛について
頭痛も発熱と同じく炎症が原因となります。しかし頭痛を悪化させる原因は様々あり、以下のようなことが考えられます。
骨を削る場合
親知らずは顎の骨の中で横向きや斜めに存在し、まっすぐ生えてこないことが多いです。親知らずがまっすぐ生えていない場合は周りの骨を削る必要があります。骨を削る際ドリルやカナヅチのようなものを使用するため、頭が振動し頭痛が引き起こされることがあります。また下顎の骨は上顎の骨と比べて硬くしっかりとしているため多くの骨を長時間削る必要があります。骨の削る量が多いと痛みが増大するため上顎の親知らずを抜いた時よりも下顎の親知らずを抜いた時の方が頭痛を引き起こす可能性が高くなります。
今までのバランスが崩れてしまった場合
親知らずを抜いたことで今までの咬み合わせのバランスが崩れたり、治療の際に長時間大きく口を開けていることで顎のバランスが崩れたりすることがあります。また、親知らずを抜くと恐怖を感じたり日常生活の行動に支障をきたしたりしますよね。様々なことでカラダが不自由を感じストレスを溜めて自律神経が乱れてしまい、頭痛を引き起こすのです。