歯並びにもさまざまありますが、「交叉咬合(こうさこうごう)」で歯科を訪れる患者さんは多くいます。
交叉咬合は非常にデメリットが多い歯並びの1つと言われています。
しかし、交叉咬合についてよく知っている人は少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、歯医者の専門的な視点から見た、交叉咬合の特徴と考えられるデメリットをイースト21デンタルオフィスがご紹介したいと思います。
目次
「交叉咬合」の特徴とは?
まず、交叉咬合の特徴からご紹介したいと思います。正常な噛み合わせの場合、下顎は上顎に覆われています。しかし、交叉咬合の噛み合わせは、下の歯列に比べて上の歯列が全体的に外側に出てしまっています。その為、「すれちがい咬合」や「クロスバイト」などとも呼ばれています。
歯列が交叉を起こしている部位は人それぞれですが、交叉して歯が噛み合うことから顎にも大きな負担になりがちです。歯が生える本来の位置よりもずれているケースや、顎が変形している可能性もあります。最悪の場合、顔の歪みにまで繋がるケースもあります。
「交叉咬合」の原因は?
次に、交叉咬合が起こってしまう主な原因を5つご紹介します。
1.遺伝
両親が交叉咬合である場合、それを受け継いでいるケースがあります。
2.顎のズレによるもの
上顎と下顎のどちらかにズレが生じることで発症します。
3.クセによるもの
片側の顎ばかりを使って食べ物を噛む、舌のクセ、口呼吸、頬づえなどのクセによって引き起こされます。
4.柔らかいものばかりを食べる食生活
顎は物を噛むことで成長し、噛み合わせは整っていきます。ただし、柔らかい物ばかりを食べてしまうと、顎の骨に刺激が加わらないのでバランスが崩れやすくなります。
5.歯科処理のミス
銀歯や差し歯の処理をした際に不十分であり、悪い処置をされてしまうことでも起こります。
「交叉咬合」が引き起こすデメリットは?
では、交叉咬合のデメリットをご紹介します。
1.顔の歪み
顎は骨格に影響する為、顔自体が曲がったり歪むことがあります。
2.顎の成長異常
顎の骨が過剰に成長してしまったり、逆に成長が阻害されることがあります。
3.顎関節症
顎が開けにくかったり、開口時に音がなるなど顎関節症を引き起こす原因にもなります。
4.発音障害
発音がしづらくなるケースがあります。
5.咀嚼障害
噛み合わせが悪くなることから、咀嚼に時間がかかり、うまく食べ物を飲み込めない可能性があります。
6.肩こりなど
噛み合わせの問題で肩こりや頭痛、胃もたれなどが起こりやすくなります。