歯磨きをしている時、食事をしている時など前触れなく歯が痛くなったことはありませんか?
水にしみると知覚過敏だとわかりますね。知覚過敏は歯医者へ行き、痛みを取ってもらいましょう。薬剤を歯に塗布したりレーザー治療をしたり、修復をしたりと知覚過敏に対する治療法は様々です。今回は突然やってくる知覚過敏に対して歯医者でどのような治療をして痛みをとるのかをイースト21デンタルが紹介していきます。
目次
知覚過敏は突然やってくる
ズキっとした痛み
知覚過敏は突然発症します。
昨日までは問題なかったのに歯磨きをした後や硬いものを食べた後に口をゆすぐと痛みを感じることもしばしばです。
知覚過敏の痛みは突然きますが突然なくなります。
ズキッと鋭い痛みを感じてもその痛みは長い時間続いているわけではないですよね。
いつ痛くなる?
いつ知覚過敏で痛みが出るかは人それぞれですが大まかに症状が出るのは以下の2つのシチュエーションではないでしょうか。
歯磨き中
歯磨きをしているときや口をゆすぐときに一瞬痛みを感じる人が多いです。歯の象牙質が口の中に露出すると知覚過敏が起きやすいです。
これは象牙質にある象牙細管と呼ばれる細い管が神経と繋がっていて水が触れると刺激として神経に伝わるからです。
食事中
知覚過敏は冷たい水や温かいお湯など温度刺激でも反応します。歯磨きをしていなくても食事中にズキッと痛むこともあります。
なぜ知覚過敏になるのか
なぜ知覚過敏になるのでしょうか。
その理由を列挙してみたので参考にしてみてください。
噛み合わせ
噛み合わせが悪いと歯に負担をかけてしまいます。
歯に過度な負担がかかってしまうと歯に亀裂が入るリスクや歯茎が自然に痩せていくリスクが高くなります。歯茎が痩せていくと歯の根っこが露出します。歯の根っこは象牙質でできているので知覚過敏が起きやすくなってしまいます。歯に亀裂が入っても象牙質と口腔内がつながるので知覚過敏のリスクが高くなります。
歯ブラシの使い方
毎日歯磨きをするのは良いことですが間違った使い方をすると歯にとって良い影響はありません。
不適切な歯磨きの仕方として強い力で歯ブラシを使っていませんか?歯が磨耗してエナメル質が削れてしまい象牙質が露出してしまいます。正しい歯磨きの仕方については後述で紹介するので是非最後まで読んでください。
痛みを取るには歯医者へ行こう
知覚過敏は歯医者でどのように治療するのでしょうか。
実際に治療の頻度が多い順に紹介していきます。
歯をコーティングする
知覚過敏で最も多い治療法は露出してしまった象牙質を薬剤で塞ぐ方法です。
象牙質の表面が薬剤でコーティングされると温度刺激を受けなくなります。薬剤だけでなく歯を石灰化させて象牙質を被おうとしてフッ素を塗布することもあります。
レーザー治療
薬剤塗布でも症状が良くならない場合はレーザーで知覚過敏を治療します。
レーザーの中でも歯科で主に使われるのはCO2レーザーです。薬剤と同じように象牙質と神経の管を塞ぐ効果が得られます。
修復する
薬剤塗布よりも確実に知覚過敏を治療できますが、修復するには健康な歯を少し削って接着面を作るので慎重になることが多いです。
神経を抜く
知覚過敏がどうしても痛くて薬物塗布もままならないほどだと歯の神経を抜いて痛みを取ります。
神経を抜いてしまえば痛みを感じませんが神経は歯の寿命に大きく関わります。多くの歯医者は簡単に神経を抜こうとは考えず慎重に判断します。
知覚過敏を予防する
知覚過敏をどうやって予防したらよいでしょうか。患者さんが自宅でもできる予防方法として歯磨きの仕方について説明していきます。
歯ブラシの選び方
歯磨きの仕方を説明する前に歯ブラシの選び方について説明します。
歯ブラシは毛先の柔らかいものを選ぶようにしましょう。あまり硬い毛先だと歯を磨耗させやすいです。ヘッドは小さなものにして毛先の形状が凸凹したものではなく平らなものを選ぶようにします。
歯磨き粉の選び方
できるだけ歯を削りたくないので歯磨き粉は研磨剤が含まれていないものを選ぶようにしてください。
研磨剤は歯の表面を削って汚れを落としてくれる成分です。微量ですが歯の表面を削るので知覚過敏予防には大敵です。またフッ素入りの歯磨き粉を選ぶようにしましょう。市販の歯磨き粉ではほとんどがフッ素を含んでいます。
歯磨きの仕方
歯磨きをするときに注意すべき点はどのようなところでしょうか。
片手だけで磨かない
右利きの人は右手だけで歯磨きを完結させていませんか?
右利きの人は左側の歯が、左利きの人は右側の歯が削れやすくなっています。どうしても利き手の逆側は長い時間磨いてしまうので仕方がないことですが、防止するには片手だけ磨かず歯ブラシを持ち替えて歯磨きをするようにしましょう。
ペンのように持つ
歯磨きをするときに強い力で磨くのでは歯が削れてしまいます。優しい力で磨くには歯ブラシをペンのように持つところから始めましょう。
小刻みに動かす中
歯磨きは時間をかけるものと意識を変えましょう。
そして一度で何本もの歯を磨くのではなく、1本ずつ歯を磨くような意識で歯ブラシを動かしましょう。自然と小刻みに動かす習慣が身につきます。
まとめ
知覚過敏は前触れなく痛みを感じます。
象牙質が露出して神経が口の中と貫通するので痛みが発生しますが、予防法で患者さんが一番実践できるのは正しい歯磨きを実施することです。もし知覚過敏になってしまっても薬で痛みを抑えられるので早めに歯科医院へ相談しに行きましょう。