「毎日歯磨きしているけれど、しっかり磨けているかというと自信がない・・・」そんな方が大半ではないでしょうか。
小学生の歯科検診の際に歯磨き指導があったような気がしますが、肝心な歯磨き方法よりも、チェックする時に染め出し剤で歯が真っ赤になった記憶の方が強かったり。大人になった今、この機会に正しい方法をマスターして、歯医者さんに褒められる歯をめざましょう。
目次
正しい歯磨きのおさらい
歯磨きのタイミングなどを考える前に、まずは正しい方法を習得しましょう。
ブラシは歯に垂直(歯の面)にあてる
この時、歯の表面だけでなく歯と歯茎の境目にも毛先があたるようにしましょう。
食べかすや歯垢(プラーク)は、この境目についていることがほとんど。しっかり取り除きましょう。ただ、歯茎のすき間を磨く際は、歯ブラシを45度に傾けて、毛先がしっかり歯茎のすき間に当たるようにしてくださいね。
歯は1本1本磨く
ブラッシングする際は、歯ブラシを小刻みに動かして1本1本磨いていくことを意識しましょう。
歯の裏側は歯ブラシを縦にするなど、1本の歯を各方面から磨くことが大切です。また、デンタルフロスも行いましょう!歯と歯の間を忘れないで。
もっとブラッシングして!
1本1本磨くことが大切ですが、どのくらい磨けは良いかというと目安は20回以上!
「普段そんなに磨いてなかった!」という方は、テレビを見ながら、ストレッチをしながらなどながら磨きで良いので、時間をかけて磨きましょう。
歯磨きは食後〇分後がベスト?
歯磨きは食後すぐが当然じゃないか!と思われる方も多いと思いますが(私もそう思っていました。)、実は歯医者さんの中でも意見が分かれるところなのです。どうやら、食後のお口の中の変化が問題らしいのですが・・・
食後のお口はどうなっているのか
食後のお口の中は、細菌が食べかすなどの糖分から酸をつくりだし、歯の表面が酸性になってしまいます。
酸性になると、歯のカルシウムやミネラルなどが溶け出しやすくなります。元の状態(中性)にもどるには、唾液の働きが大切で、頑張っても30分ほどかかってしまいます。お口の状態が元に戻るまでは、歯が溶けやすい状態になっているともいえるわけです。
食後すぐ説
食後のお口の中は食べかすがいっぱい。細菌たちの恰好のエサですよね。
つまり、たくさんエサがある中で細菌たちはどんどん酸をつくっていくという状況になってしまい、どんどん歯を溶かして虫歯にしてしまうということが考えられるのです。ですから、食後はすぐ歯を磨いて細菌のエサとなる食べかすや歯垢を取り除いたほうが良いというわけです。
食後30分説
食後に歯の表面が酸性になり、歯が溶けやすくなっているということは、歯磨きの際に歯をブラシでゴシゴシしてしまうと歯の表面が磨り減ってしまうのではないか、というのがこちらの主張です。
酸が強いものを飲食したときや、酸の影響を過剰に受けてしまう酸蝕症の方はこちらの方がよいという見解が歯医者さんの中では多いようです。
結局どっちなの?
食後すぐなのか、30分後なのか。
正直なところ、どちらをとっても磨き方に気をつけていれば大きく差はないようです。大切なのは正しいブラッシング方法と、日々のお口のケアに対する意識なのでしょう。食後は歯の表面が削られやすいということだけは頭に入れておいて、心配事がある方はイースト21デンタルクリニックに相談お待ちしております。