医療には診療応対義務といって、どんな患者さんも拒めないという義務があります。
しかし歯医者さんも人の子。ときには「こんな患者さんは困る」ということもあります。歯医者さんにとって困った患者さんとはどんな人たちなのでしょうか。
目次
予約を無断キャンセルする、遅刻が多い
歯科医院の多くが予約制です。前もってその患者さんのために時間を空けているのに、連絡もなしに無断キャンセルすると、ほかの患者さんを入れるわけにもいかず、その時間の枠はまるまる空いてしまうことに。
とくに審美や歯列矯正、マイクロスコープなどの自費治療は診療時間が長引くことも多いので、その分の枠も長めにとってあります。歯医者さんにとって、ドタキャンは経営の観点から見ても頭の痛い問題です。
また遅刻が多いのも困りものです。遅刻をすると診療時間が少なくなり、必要な治療ができなくなります。また他の患者さんにも迷惑がかかります。社会人としてのマナーという観点からも、遅刻やドタキャンはなるべくしないようにしましょう。
治療代を値切る
虫歯や治療としての歯垢除去などであれば保険が適用されるので、多くの場合自己負担は3割で済みます。
しかし、歯列矯正やセラミックの差し歯、インプラント治療などは自費治療ですので、全額が自己負担です。ときには数十万円以上の会計になることもあり、中には値切ってくる患者さんがいるとか。
歯科医院によってはクレジットカードでの支払いがOKだったり、歯科専門に低金利で分割払いが可能になる歯科ローンが利用できたりすることもあります。全額一括で払えなかったとしても、値切る前にそれらの手段も検討してみましょう。また、診療前には歯医者さんとよく相談し、治療費についてお互い納得しておくことが大切です。
治療方針について無理難題を言う、注文が多い
もちろん、患者さんが治療方針について疑問を持っていたり、不安を抱えたりしたまま治療を進めるのは良い歯医者といえません。しかし、中にはインターネット上の不正確な情報をもとに治療方針に注文をつけたり、疑念を抱いたり、さらには自己診断で治療に無理難題を言うなんてケースもあるとか。
歯科医や歯科衛生士は、専門教育を受け、国家資格も取得した歯のエキスパートです。疑問点をぶつけるのはよいですが、ある程度治療方針に信頼を置かないと、歯科医と患者さんのあいだのコミュニケーションもうまくいかなくなってしまうかもしれません。