マイクロスコープと歯科用CTを用いた精密治療
精密な歯科診療のために歯科用CTを導入しています
レントゲンだけでは治療に必要な情報が不十分
歯医者で歯やあごの骨などの状態を詳しく知りたい場合、一般的にはレントゲン診査が行われます。歯科治療の多くは、このレントゲン写真だけでも問題なく行えますが、処置内容によってはレントゲン写真だけでは情報が不十分で、歯科医師の勘に頼った不確実な治療が行われることになります。
レントゲン写真は歯や骨などの硬い組織の状態を知るのにはとても便利なのですが、画像が2次元的(平面的)なので、3次元的な(立体的な)形までは知ることはできません。
そのため、レントゲン写真だけの情報をもとに治療を行う場合、歯や骨の立体的な状態を歯科医師がある程度想像して行わなければならなかったのです。
歯科用CTなら歯や骨の状態が正確に分かる!
しかし、歯科用CTで撮影することで、レントゲンでは確認できなかった事が正確に分かるようになり、安全で質の高い治療を進める事が可能になります。
歯科用CTは現在、特にインプラント治療においては必須のものとなっていますが、インプラントのみならず根の治療、歯周病治療、親知らず抜歯、顎関節症の診査など、広い分野で威力を発揮します。
マイクロスコープにより、肉眼で見えなかった部分が鮮明に見えるように
肉眼の6〜32倍に拡大して歯の細部を見ることができる
当院では、歯という細かい部分をより正確に、精密に治療できるよう、マイクロスコープ(顕微鏡)を導入しています。
近年の歯科治療では、より精密さを求められるようになってきています。マイクロスコープを使用することで、肉眼の6~32倍程度に拡大して見ることができるため、より正確でより精密に、そしてより安全に質の高い治療を行うことができます。
マイクロスコープは眼科、心臓外科、脳外科などの細かい部分をみる診療科においては当たり前のものとして使われており、同様に細かい部分を治療する歯科においても使用することが当然だという考え方が、最近では主流になってきています。
実際、アメリカでは既に1998年に歯の根管治療(根の治療)の専門医は、マイクロスコープを使うことが義務づけられています。
マイクロスコープは歯科の色々な分野で活躍します
マイクロスコープによる治療は虫歯治療、根管治療、歯周病治療、口腔外科、口腔内診査等、いろいろな分野に応用することができます。マイクロスコープを使うことで、なるべく歯を削らない治療が可能になりますし、根の治療のような深部が見えない、従来では手探りで行なっていたような治療も、はっきりと見ながら確実に治療ができるようになりました。
このように、マイクロスコープを使用することで、より精密な歯科治療が可能となり、大切な歯をより長く持たせることが可能となってきたのです。
こんな方にマイクロスコープ治療がおすすめ
- 同じ歯の、根の中の治療を何度も繰り返されている方
- 歯茎を切るような処置までしたにも関わらず、歯周病がなかなか改善しない方
- セラミックなどの被せもの歯茎との境目が黒ずんでいたり、合っていないような気がする方
- 一生懸命歯磨きしているにも関わらず、すぐに虫歯が再発してしまう方
- どんな治療をされているのか、自分の歯の中の状態がどうなっているのか確認してみたい方